ご家庭の給湯器はどんな給湯器?

いま使用している給湯器が使いづらくなったら?よりよい給湯器選びが出来るよう知識を身に着けよう!

エネルギーをつくる家「ECO WILL」

エネルギーをつくる家「ECO WILL」

かつて給湯器はお湯を作るためだけの機能でした。その主な燃料はガスですが、エコウィルはガスで発電し、その排熱を利用してお湯も沸かせる家庭用ガスコージェネレーションシステムの給湯器です。

エコウィルの発電とお湯を沸かす仕組み

エコウィルの仕組み

エコウィルには2台の機器を使います。小型の機器がガスエンジン発電ユニット、大型の機器が排熱利用給湯暖房ユニットとなります。発電ユニットには、ガスエンジンと発電機・排熱交換機が搭載されており、給湯暖房ユニットにはお湯をためておく貯湯タンクとバックアップ熱源機が搭載されています。

まずお風呂などでお湯を出した時にガスが使用されるとガスエンジンが動き発電が行われます。その際にでる排熱で貯湯タンクでお湯を作っています。

エコウィルのメリット

エコウィルは貯湯式の給湯器で、ガスによる排熱でお湯を作ります。そんなエコウィルのメリットは何といっても「発電」できることです。

お湯を使うと発電し、電気料金が節約できる

ガス給湯器の場合は、床暖房やお風呂でお湯を使った時、ガスを使ってその分のお湯を沸かして終わりです。ですがエコウィルは、お湯を使うと同時に発電を行い、その電気を家の照明機器やエアコンなどで使えるのです。同じお湯を沸かすだけにしてみたら、ついでに電気も作るエコウィルはお得ですね!特に床暖房を使ったり、温水ラジエーター、温水ミストなどたくさんお湯を使った場合、その分発電もたくさんできます。

エコウィルはエネルギー効率も高い

エコウィルのエネルギー利用率は92%と高く、無駄なく排熱利用を行いお湯を作ります。通常は排熱は外に排気するものなので、排気する熱が減る・消費するガスも少なくなることで環境にも優しいです。

エコウィルは貯湯式ですがお湯切れの心配がない

貯湯式の最大のデメリットは、タンクの中のお湯を使い切ってしまうとお湯が出てこなくなってしまいます。貯湯式は一般的にどれぐらいお湯を沸かしておくか日々のお湯の消費量から自動設定されますが、たとえば長期旅行・出張などでお湯を使わない日が続いたり、来客でお湯を一時的にたくさん使うことがあると不便でなりません。

ですがエコウィルは補助の給湯器が搭載されていますので、もしタンク内のお湯がなくなってしまった場合にはガスを使って瞬間給湯ができます!

エコウィルのデメリット

エコウィルは電気代を節約できる優れものですが、デメリットもあります。お湯の使い方次第では損をしてしまうこともあります。

「お湯」を使わないと発電しない

太陽光発電のように自動で発電するわけではないため、床暖房やお風呂などでお湯を使わなければ発電をしません。そのため、普段はお風呂もシャワーで済ませてしまう、暖房はガスファンヒーターやエアコンで済ませてしまうお家では、発電を全然しない!電気代が安くなっていない!ということになります。

初期費用が80万円ほどと高め

工事費用を安くしてもらっても約80万円ほどかかるエコウィル。同じく発電ができるエネファームが約200万円であることと比べると安いと感じますが、発電無しのエコジョーズなら20万~30万円ですので、10年間でどれを使うと一番お得になるかをしっかり考えなければなりません。

現在エコウィルの新規販売は行われていません

発電ができるエコウィルは各ガス会社より2017年9月いっぱいで販売終了されています。ここで現在エコウィルを使っている方が交換を考えた時、交換する給湯器として「エコキュート」か「エネファーム」か「エコジョーズ」で選択を迷われているかと思います。3つの違いについて簡単に説明します。

エコウィルからエコキュート

エコキュートの動力は電気です。お湯をわかすためには大気中の熱をくみ上げて圧縮機によりさらに高温化し、貯湯タンクにためてお湯を作ります。お湯は電気代が安くなる夜間に沸かしておくと、電気代をおさえられるため、特にプロパンガスしか使えない家ではエコキュートで光熱費が安くなることも。

デメリットは貯湯式のためお湯切れに注意すること。お湯が切れると割高な昼間にお湯を沸かすので、お湯の使い方には注意が必要です。また、タンク内に溜めているお湯は直接飲めない(水は飲める)ので、この点も注意。またエコキュートの設置場所は広く頑丈な場所に設置し、運転音も気になる場合が多いため近隣の建物との距離も注意しましょう。交換費用は約60万円~はみておきましょう。

エコウィルからエネファーム

ガス会社もエコウィルからエネファームへの交換を推進しています。エネファームもお湯を作る際に発電をするため、つくりはエコウィルと似ていますが、ガスエンジンで発電していたエコウィルと異なり、ガスから水素を取り出して燃料電池で発電を行う違いがあります。メリットは発電時の騒音が少ないこと、エネファームtypeSなら余暇電力を売電することができます。デメリットは導入費用の高さ、約200万円~300万円。メンテナンスを行いつつも約20年の寿命となることも考えましょう。またお湯を使わないと(ガスを使わないと)発電はしないので、エコウィル同様にお湯をたっぷり使わないと発電のメリットが実感できません。

エコウィルからエコジョーズ

エコジョーズは、エコウィル・エコキュート・エネファームと違ってタンクにお湯をためません。お湯を使おうとするときにお湯を沸かす瞬間式となります。エコジョーズのメリットは、瞬間式のためお湯をそのまま飲用できます。また1次熱交換器で出る排熱をさらに2次熱交換器でも使用するため、節ガスを行う熱効率が高いガス給湯器です。また他と比べて交換費用が安く、約20~30万円ほど。10年で交換となることを考えると初期費用は一番安くなるでしょう。

デメリットはエネファームのように発電・売電はできません。またエコキュートのように安い深夜電力を使うわけではありません。使ったら使った分ガス代がきます。もし温水式の床暖房などふんだんに使う場合は、エネファームがお得になることもあります。またオール電化住宅はエコキュートが良い場合もあります。

お湯の使い方にあった給湯器に交換するには?

エコウィルは使用から10年経っている方の交換需要が高まっています。お湯の使い方によって適した給湯器を選びましょう。もしわからなければプロに相談するのがオススメ!エコウィルの交換を行う業者さんを探し、我が家がどれぐらいお湯を使っているかシミュレーションし、適した製品に交換しましょう。

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